デザインの意志

先日訪れた奈良正暦寺には、奥深い小道を登っていったところに

武市義雄さんが設計した小さな橋がかかっています.

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普段武市さんが他の作品でつくっている骨太で男性的な表現とは異なり、

繊細でシンプルな「構造美」を醸していました.

 

近くに寄ることができなかったのでディティールを細かく見ることができなかったけれど、

ひとつひとつの部材の寸法や形が検討されて それが積み重なった結果として

ある独特の空気を纏った佇まいを感じました.

 

デザインの意志をもって細部まで設計することの蓄積が、

奥深く、あたたかく、長い時間に耐えうる強さを 建築に与えてくれると思います.

 

そういう丁寧なしごとが認められにくい社会になっていることに失望感を抱くこともありますが、

建築で表現できうる力強さや心地良さやを、粘りづよく追及していきたいと思います.