『建築をつくる者の心』 村野藤吾

住宅の設計を依頼されると「どんなものでもいいから、その人に何かを描いてもらう」

という村野の考え方は、

消費者の欲求と常に対峙し それに応えることを避けられない商業建築というビルディングタイプにおいて

自身の建築を展開した 村野らしい態度だと思う.

 

と同時に、「建築家は99%建主や社会的な条件を受け入れた後で、1%残った村野で全てをひっくり返す」

という言葉には、「社会的芸術」をつくる者としての美意識とプライドが見て取れる.

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あまりに謙虚で、本の中でも引用されている佐藤功一さんの言葉がつよく残りました.

 

「諸君、甘くみてはだめですよ、頼む人はみんなイメージがあるんだ、

ただそれを表現する方法を知らないから、任せると言っているんだ」