こだわりのカレー屋さん

自分のしごとを人に説明するとき、

「こだわりのカレー屋さん」とたとえることがあります.

 

香辛料を厳選して 調理方法を工夫して じっくり煮込んだカレーは、

そこでしか出せない味となって お客さんに豊かさを提供します.

 

一日限定10食で、しかもお店はとても辺鄙なところにある、

運よく注文できてもすぐに料理は出てこないし、値段もそこそこ高い.

それでもわざわざ遠方から来て、並んでまで食べにくる人がいる、

そういうお店は確かにあります.

 

だけど一方で、

「駅前のチェーン店のカレー屋さんだってすごくおいしいじゃない」という気持ちもあります.

 

その幅は誰でも持ってる、もってなきゃ嘘だと思うけれど、

ぼくはこだわりのカレー屋さんになりたいので、

駅前で食べられる安くて 早くて そこそこうまいカレーを求めてきた人に

こだわりのスパイスを力説することの虚しさを 抱えながら、

どうしたら住空間は豊かになるかを 毎日考えています.