Vrin

日本ではあまり知られていないかもしれないけれど、スイスのVrinという小さな村で

ささやかな建物をつくり続けているGion.A.Caminadaという建築家がいます.

 

一番有名なのは、a+uに掲載された この「家畜のための建物」だと思う.

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伝統工法を引用して現代のフォルムをつくることの新しさや、

美しい山並みに呼応するひかえめな佇まいから、彼の作品は国際的な人気を博しています.

 

 

で、僕が好きなのが、この死体安置所. 上の写真では背景に溶け込んでいます.

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「BSI SWISS ARCHITECTURAL AWARD」

 

生気を吸い取られたような外観. 石瓦の異質な素材感. 人を寄せ付けないような窓の取り方. 窓周りのデイティールの不安定さ.

これを見ると、Caminadaが単に伝統的な工法を大切にするだけの「ノスタルジックな作家」などではなく、

デイティールに配慮することで意識の読み替えや抽象化を行ない、建物に鋭い輪郭を与えていることが感じられます.

 

と言いつつ、訪れたことがないこの村.

いつかこの人に会うことができる日が きてほしいと思います.