ジブリだのみ

 

毎週火曜日は専門学校で設計の指導をしています.

 

私が担当している卒業制作は、図面やパースを描き 模型をつくり

それらをスライドにまとめてプレゼンテーションまで行ないますが、

選択授業の中には「模型制作」なら模型のみ、「パース」ならパースのみに特化して

制作を行なう授業もあります.

 

学生と一緒に「模型制作」の授業にお邪魔したときに、こんな模型を見つけました.

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聞けば、ジブリは学生にとても人気で(課題制作のモチーフという意味で)、

「模型制作」だけではなく「パース」の授業でも、ジブリアニメの中で描かれた風景をトレースする学生が結構いるんだとか.

 

 

映像作品には圧倒的な世界観を描ききっているものが数多くあります.

だけどそれに比べて、僕らが挑んでいる建築という分野はそこまでの世界を創出できているのかという「問い」を持っています.

 

リアルなものづくりの場では、当然コストや構造や機能や施主の要望や その他多くの制約があるけれど

それを言い訳にせず、ある一貫した考え方でもって 世界を構築するのが設計という作業だと思っています.

 

指導をしていると、「これジブリっぽいね」という言葉が出ることがあります.

それくらい一般に浸透した世界観を拝借して 課題を制作しようという気持ちはよく分かる.

誰もが一度は目にしたことのある映像、そして多くの人が懐かしさと相まって「いいね」と思える景色.

これを忠実に再現すれば、ことばが拙くても見る人に伝わりやすいだろう.

 

だけど、それの「何」に惹かれるのかをよく読み込まないと、自らの設計というフィールドに持ち込んだときに

活きることはないだろう.

 

そういう視点で、一度ジブリを見直したいと思っています.