日別アーカイブ: 2013年7月18日

抗わない

 

建売住宅の規格提案をしています.

 

敷地をできるだけたくさんの区画に分割しようとすると、

間口が6m程度で奥に長い 分譲地特有の敷地形状になります.

このような敷地に当てはめられるような プロトタイプを設計しています.

 

一般的な家族モデルを想定して4LDKの間取りと2台分の駐車スペース

(名古屋圏ではこれが必須)が求められると、

大きな敷地ではないので ほぼ自動的に建物のボリュームが決まります.

 

採光の関係で居室は必然的に道路に面する手前側と奥側に配置され、

水回りや動線のためのスペースがその居室に挟まれる平面プランになる.

建材や工法はコストの関係から廉価なものを採用せざるをえない.

 

6mの間口に並列駐車をすると 申し訳程度のアプローチが車の脇を通過して

ファサードの片隅にはりついた玄関へとつながっていく.

 

結果、郊外の分譲住宅地によくある 均質で無機質で およそ豊かさからは遠い

街並みができあがります.

自然な流れでいくと、ああいう家が量産されるのが当然なんだなあと.

経済の原理に絡め取られた住宅群の生成プロセスがよく分かります.

 

それを多くの建築家は「よくないもの」と捉えて それに対する独自の提案をしようとしてきたけれど、

僕は、この現代経済の渦に飲み込まれながら、

それに抗わずに 建築に対する「発見」が まだたくさんできるんじゃないかと思っています.

 

そんなことを考えて小さな提案をいくつかしてみました.

あまり大きな効果があることではないかもしれませんが・・

 

外観1-2