月別アーカイブ: 2013年10月

神様と居る生活

工務店への依頼のため、大阪住吉へ.

大学院時代を過ごした、下町情緒が今尚残っているような街です.DSC_0050おうかがいした工務店のほど近くには住吉大社.

正面の通り沿いには路面電車である阪堺電気軌道が走っています.

建築業界ではかの有名な安藤忠雄の住吉の長屋や、大学院時代にお世話になった竹原義二先生の粉浜の住宅シリーズが近くに所在し、長屋の残る住宅密集地に線路が延びています.

 

 

正面入口から本殿への道の途中にかかる太鼓橋(反橋)が衝撃的です.

DSC_0051現代の建築空間で、ここまでの急勾配の階段(?)はお目にかかれません.

小さな子どもも手を使って四足歩行で通行していきます.

小説『反橋』の中で川端康成が「上るよりもおりる方がこはいものです」と書いているように、体を横にして慎重に下りる必要があります.

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地上の人の国と天上の神の国とをつなぐ掛け橋として、虹にたとえられているとのことです.

 

 

住吉大社は伊勢神宮のような厳格な雰囲気はあまり感じられず、周辺住民との距離感が極めて近いように感じました.

正面入り口から国宝の本殿まで歩いて数分、住宅に囲まれているため散歩や子供の遊び場としても賑わいを見せています.

 

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生活とともにに神様が居るというあり方は、何とも言えない落ち着いた雰囲気を

周囲に醸していました.

 

地元のディティール

地元へ.

 

ぼくが生まれ育った名古屋の東別院という街は、

南に行くと 金山というJRや名鉄が乗り入れるターミナル駅をもつ街へ

北に行くと 大須や栄という名古屋随一の繁華街へとつながるところにあって、

便の良さの割に にぎやかな街のちょうどはざまにある 静かな場所でした.

 

西側には「お東さん」の呼び名で愛されてきた真宗大谷派名古屋別院があり、

お彼岸や夏祭り、朝の散歩等々・・家族や友達とたくさんの時間をここで過ごしてきた.

ぼくが生まれて初めて迷子になったのはこのお寺の境内だったし、

境内に道場があって、週3日剣道の稽古に通ってもいた.

交差点角にあったうなぎ屋は いつも香ばしい匂いの煙が立ち込めていて、

おつかいで新聞にくるまれた蒲焼きを買うのにワクワクした覚えがある.

 

そんな街もすっかり様変わりー

DSC_0027昔からここに住んできたご近所さんの多くは立退き、

29階建の超高層ビルが建ち、

うなぎ屋や、八百屋や、新聞屋さんは無くなってしまった.

 

通りの向かいにはテレビ局のこれまた超巨大な社屋がそびえ、

街の雰囲気としては綺麗になったのかもしれないけれど、

そのどこにでもあるようなよそよそしい表情がさみしい.

 

地元ってきっと、地元でなきゃありえないような街のつくられ方とか 家のあり方とか、

そういうどうしようもないディティールがたくさんあって、

それは全然効率的じゃないしシャレてないけど 地元だから許容できるみたいなエネルギーを持ってるように思う.

 

ぼくにとっての東別院は今までそういう愛着のある場所だったけれど、

今できつつある街並みは 東京でもありそうだし 大阪のようにも見える

日本のどこだってできちゃうような 「小綺麗な」街だと思います.

 

これからこの街に住む人が、新しい感覚でこの街に愛着を持てるのなら

ぼくの記憶のカケラは無くなっても 街の代謝が繰り返される意味はあるのかなと思いますが.

 

 

 

東京で見た街

打ち合わせで東京へ―

DSC_0028飯田橋にある日建設計.

東京スカイツリーや名古屋のスパイラルタワーを設計した世界最大の設計事務所です.

 

ここのエントランスギャラリーに、

DSC_0031「Re Zoom展」と称した展示が行なわれており、1/1000スケールで巨大な街の模型が置かれていました.

中州と大通りが直行し そこを中心にして巨大なビルが立ち並ぶ街.

奥には駅前再開発の空地が広がる 今まさに成長しつつある大阪の街です.

 

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北側からの眺め. 光っている建物が、日建設計が手掛けた作品です.

手前に見えるのが最近再開発で誕生した大阪駅のグランフロント.

奥には中之島の高層ビル群が見えます.

 

学生時代にあちこち動き回っていたこの街に、

いろんな思い出がそこここにあるこの街に、

こんなに日建設計のつくった建物があるなんて

 

改めて日建設計の圧倒的な影響力を感じました.

 

 

宝塚教会-2

上部の聖歌隊・オルガン席への階段.

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建物の突き当たりで空気が澱みがちな場所に、いかに気持ちのいい動線空間をつくるかということに腐心したことがうかがえます.

9年前に訪れた時にはよく見ていなかったこの階段が、今回の訪問では気になりました.

 

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久しぶりにすさまじい建築力をみました.

 

 

 

宝塚教会-1

村野藤吾設計の宝塚教会へ.

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有機的な形態の外観は、ル・コルビジェのロンシャンの教会を彷彿とさせます.

 

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内部の暗さやサイドからの光の入れ方は、アントニー・レーモンドの目黒アンセルモ教会に似た雰囲気を感じました.

暗さに覆われている感覚. 曲面の屋根がそれを増長させます.

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照明点灯時.

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