これからどれだけの家づくりができるか

年の瀬になり、独立後のこの1年を振り返ってみると

設計者としてひとつの家をつくるのにどれぐらいの時間とエネルギーが必要かということがおおよそ分かり、

かつそれを持続したとして 10年後20年後にどれぐらいの量のしごとができていくかということが想像できる.

自分が何歳で死ぬかはわからないけれど、先輩の建築家たちを見ると

多い人で100件を越える住宅を 生涯に設計している.

 

これから100件の家をつくることを想像すると その数は膨大にも思えるけど、

あるまとまりをもったすまい観を表出させようとすると

その数はあまりにも少ないだろうと思う.

 

住宅設計の目標が住文化の向上であるなら、

大事なのは量ではなく質であることは間違いないだろう.

量は「欲」に属し、質は「意志」に通じる.

ただ、死ぬまでにつくることができる住宅の数は限られているので、

全体量を意識した上での質の向上というスタンスをもつようにした方がいいだろう.