1000万円台でもいい家はできる

いい家とはどんな家かと問われたとして、

「シンプルな設備や仕上げと適度な空間の大きさ 身体感覚に相応な寸法でバランスよく設計された家」と答えるとする.

 

すると、これまでの経験上 新築でも1000万円台でいい家を設計することは十分可能だと思う.

自邸を建てるとしてもこんな家を設計するだろう.

 

だけど、現代社会では 必要以上に住まいについての情報が氾濫していて、クライアントもそれに翻弄される場合が多い.

「いい家」をいい金額で着地させるということが極めて困難な状況になりがちだと感じる.

 

先週いくつかのテキストを読みました.

「住み手の要求を完全に充足していることが住宅の理想的な条件なのか. -中略-

要求は住み手のそれまでの経験によって形成されたものであること、それは変化し得るものであり、

変化させることによって住み手の世界を広げることも、住まいの設計の仕事である」

(『立体最小限住宅再考』難波和彦より抜粋)

 

「(住宅の設計はするのかという質問に対して)

ほとんどやりません。依頼されたらやりますが、僕に頼む必要はあまりないと思いますよ。

だって、花柄のカーテンが好きだとクライアントの奥様が言えば、

それをつけるのが居心地のよい家としての、最適な解になるわけですから。」

(JAPAN QQ ウェブサイト 片山正通へのインタビューより抜粋)

 

「建築主の思いや趣味は一時の欲望であり、その要望に建築家は応えてはいけない。

建築家だからこそ、決められることがある。」

(LIVING DESIGN CENTER OZONE セミナー 堀部安嗣テキストより抜粋)

 

日々の業務に忙殺される中、心に残ったテキストであり 今後も考え続けるべきテーマだと思いました.