小雨の降る中、建築見学のために静岡県の清水へ.
海からの運河が入り込んだ街に独特の雰囲気を感じました.
JRの駅舎や駅前広場が近代的なデザインで整備されているのに対して、
昔からある銀座商店街は平日の日中にもかかわらず開いている店もまばらで
少し寂しい雰囲気がありましたが、人の匂いが色濃く残る風情は魅力的に映りました.
建築を見に行くとき、出来る限り一人で 公共交通機関を使って行くようにしています.
見るものへ心を整理することと、見たものを咀嚼することに時間をかけたい.
またその建築がどんな街や風景を前提にして考えられているか、その背景を知らなければ 対象を作品としてしか切り取れない危険があると思うからです.
名古屋から清水まで電車でゆっくり向かうと、 車窓の景色だけでなく乗客の雰囲気や会話も次第に変わっていきます.
そういうグラデーションを身体で感じてから建築を訪れるということを大切にしています.
今日はいいものを見せて頂きました.