『大事なことは、聞き逃してしまうほど平凡な言葉で語られる』

友人からのすすめで『火山のふもとで』(著:松家仁之)という本を読みました.
標題の言葉が本の帯に付されています.

吉村順三を想起させる寡黙な建築家の事務所に入所した若者の物語です.

執筆の際に意識されたのは、場面を的確にかつ広がりをもって読者に届けるための
言葉の選択、間合い、リズムだったのだろうか.
建築家がディティールを、間を、ものの流れをいつくしみ設計していくことに敬意を表するように
この本自体が丁寧につくりこまれた住宅建築であるかのような簡素さと美しさを湛えている.

大事に持っていたい文章がいくつも散りばめられた一冊でした.