日別アーカイブ: 2017年2月9日

愛される建築

お遍路巡りの三十一番札所である高知県竹林寺へ.

納骨堂(設計:堀部安嗣)はもともとその場所にあった獣道に沿ってアプローチが設定され、
それがそのまま建物を貫通する通路に誘われる動線を生み出している.

数時間の滞在の間に、猫が我が物顔で建物を歩き回る様子を何度も目撃しました.

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動物に愛される建築というのは、頭で考えるのではなく感覚的に心地よさが感受される体験を
その内に備えているということだ.
建築を言葉や理屈や見た目で考えがちな自分にとって、そんな風に自然界から許容される建築というのは
おおらかで健やかな存在だと思った.

またエントランスから緩やかなスロープで地中に潜っていく流れは
日本人の人生観や仏教の死生観に違和感無くはまっている感じがした.

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最後に辿りつくささやかな水盤は少しレベルが上がったところに位置していて、
死者と別れて生きて行く者のためにある気がした.
キリスト教的な考え方でいけば、死者は天に昇っていく.
ここはお寺の建物だけれど、最後にこの場所で見る切り取られた空は
宗教を超えて死を想うことを讃えているのではないか.

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こういう懐の深い場が権威のある寺院の中につくられるというのが面白いし、
それが実現することがこの寺院の魅力でもあると思いました.