日別アーカイブ: 2017年7月22日

おおらかな屋根と暗がり

愛知県長久手市にある万博記念公園へ.

2005年の愛・地球博の後に、博覧会の理念を継承し発展させる施設として地球市民交流センターが建設されました.
設計は山下設計、アドバイザーとしてアトリエ・ワンが関わっています.

内部は大屋根に覆われた半屋外空間と、それを囲むように配置された屋内空間で構成されています.
屋内空間は学習室やスタジオ、会議室等の用途を備えています.

夏の日中でありながら大屋根の下は風が抜け、日差しが遮られることで心地良い場所になっていました.所々にうがたれた大きなトップライトから光が注ぎ、屋内空間一体に明るさと暗さのムラができています.

ここは様々なイベントが行われて多くの人が集まる場所ですが、このムラと全体の適度な暗さが
人と人が近付き過ぎることの不快感を緩和してくれていると感じました.
暗闇には奥行きを感じ、その先に広がりを感じます.

加えて、建物周囲は公園の緑が取り囲んでいます.
暗い場所から輝く緑を眺めると、今まで近くにあった緑とは違ったものに見えて
物理的距離よりも離れた存在として感じます.

おおらかな屋根の下には、日常と程よい距離感をもった特別な体験ができる場所が用意されていました.