風景の粒

家族で愛知県新城の阿寺の七滝へ.

滝までの山道を歩いている時、妻が「粒が細かくてきれいだ」と言いました.

シダ系の細かい葉の植生、小さな砂利や土の地面、樹木の肌理.

確かにどこを見ても繊細な質感を感じました.

街のアスファルトの道路や建物のマットな外壁、大味な街路樹とは大きく印象が異なっています.

そこにしか無い、しかも時間の経過とともに変化していくこの質感は、人間のコントロールが及ばない美しさを持っています.

 

最近設計をするときに大切にしているのは、風景にどう受け入れられるかということです.

どんな優れた建築も、風景からその存在を許容されることがその条件だと思います.

設計する場所が どれぐらいの大きさの粒をもった場所であるのかを理解することが、
そこに建つべきもののあり方に、素材や納まりや空間構成の選択に大きなヒントになります.