カテゴリー別アーカイブ: 手仕事

誕生

少し前のことですが、two house が上棟しました.

上棟の日は
柱や梁や屋根が組み上がって
一日にして建物の形が出現します.

設計した人間にとって、最も怖い日.

風景を変えた責任と
不安が入り混じる日です.

これから、

想像してきたものは適したものなのか?

美しいものなのか?

みんなを幸せにできるか?

と問い続ける日々がはじまります.

気持ちを乗せる

以前ブログにアップした手描き図面の取り組みを少しずつすすめています.

あまり詳細な図面はクライアントにご迷惑をかけてしまうため、
空間構成のわかる立体的なダイアグラムのみを公開することにしました.

Three huts house

その他の手描き図面はコンセプトブックに載せる予定です.

線を引く作業は取り掛かるまでは億劫に感じることもありますが、
一度始めると「もっと伝わりやすく描くには」「もっと綺麗に描くには」と気持ちが乗ってきて
結構な時間を費やしてしまいます.

他の業務に支障のない程度に楽しみたいと思います.

自分で建ち上げてみる

川沿いの2世帯住宅の模型をつくりました

建物と周囲の環境の関係性を確認するための1/100の敷地模型、
建物の外観や間取りをプレゼンするための1/50の建物模型、
天井の高さや窓の位置等を検討するための1/30、1/20の部分模型など
目的に合わせて制作します.

模型は出来る限り人に頼まずに自分でつくるようにしています.

細かい作業なので年齢を重ねると大変になっていきますが、
その計画の図面を描いて空間を熟知した人間がつくってこそ
気付くことがあると思っています.

丘の上の家

少しずつ設計をすすめています.
丘の上の家.

建物と庭の関係. 庭と周囲の森や山との関係.
個から始まって周辺環境へと広がる自然なグラデーションを考えています.

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家と家とその間

小雨の降る中、三重県伊賀市へ.

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小高い丘の上に小さな家を計画しています.
右手の母屋とよい関係をつくることが、この家の心地良さになります.

家をつくるのと同時に、家と家の間や家の周囲をつくっていくこと.
時間の流れによって移り換わっていく生活や人の考えを許容するよう設えること.

自分の中の設計という概念を再考する良い機会です.

 

発掘のような

戦前に建てられた建物の調査をしています.

6時間かけて玄関まわりを見るのが精一杯.

先人の仕事を想像しながらその跡を辿るのは面白く、

地層の中から化石や遺跡を発掘するのに似ているかもしれないと思いました.

運命

庭木を探しに岐阜県可児市の日本ライン花木センターへ.

お庭の植栽で植えるような中低木の樹木が一通り揃っています.

天然と人工の境界. 等しく自然の恵みを受けています.

出会いとは感覚的なもので、条件を列挙しても意味が無いと分かりました.

同じ樹種でもそれぞれに個性があって、違う良さを持っている.

それぞれにいい出会いがあって、それぞれの場所でそれぞれの人生が花開くといいなと思いました.

人の気持ち

一宮の家Ⅱの木製ルーバーが出来上がりました.

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1階には拡散した柔らかい光が漂っています.

午前中の直射日光が注ぐ時間帯には上階から鋭い光が射し込みますが、
午後は写真のように上階の光の溜まりが空間の広がりをぼんやりと感じさせます.

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ルーバーの上部にはサンルームが計画されています.

 

設計者は図面で空間や納まりを表現しますが、
それが現実のものとして出来上がるには様々な実務的ハードルをクリアしていかなければなりません.

今回の計画では図面で要求していることが複雑で難しく、
職人さんを悩ませてしまったことが多くありました.

それに応えようとしていただけたことで完成度の高い空間になりつつあるのは喜ばしいけれど、
もっとシンプルなつくり方で同様の効果を生むことが可能ではなかったかという反省があります.

職人さんに気持ちを込めてつくっていただけるように状況を設定するのも
設計する者の大きな仕事のひとつです.

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目に見えるものの内側

原寸図(実際につくるものと同じ縮尺の図)を描いて回り階段の検討をしていただきました.

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建築は、素材・寸法・色・工法・納まり・コスト等々・・全てが決定されないと実際につくることができません.

設計図で示しているのは完成した状況であるので、

「どうやってつくるか」という視点で考えていただき全てが整合するように調整していきます.

 

このつくり手の力があって 初めて本物が出来上がっていきます.

建築めぐりの心構え

小雨の降る中、建築見学のために静岡県の清水へ.

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海からの運河が入り込んだ街に独特の雰囲気を感じました.

JRの駅舎や駅前広場が近代的なデザインで整備されているのに対して、

昔からある銀座商店街は平日の日中にもかかわらず開いている店もまばらで

少し寂しい雰囲気がありましたが、人の匂いが色濃く残る風情は魅力的に映りました.

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建築を見に行くとき、出来る限り一人で 公共交通機関を使って行くようにしています.

見るものへ心を整理することと、見たものを咀嚼することに時間をかけたい.

またその建築がどんな街や風景を前提にして考えられているか、その背景を知らなければ 対象を作品としてしか切り取れない危険があると思うからです.

名古屋から清水まで電車でゆっくり向かうと、 車窓の景色だけでなく乗客の雰囲気や会話も次第に変わっていきます.

そういうグラデーションを身体で感じてから建築を訪れるということを大切にしています.

今日はいいものを見せて頂きました.

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